丹田式呼吸について

呼吸は、唯一「自分でコントロールできる自律神経への入り口」と言われています。
中でも、「丹田式呼吸」は、古くから日本や中国の武道・気功・座禅・呼吸法などで使われてきた呼吸法で、心身を整えたり、集中力を高めたり、リラックスしたりするのに役立つとされています。
今回は、丹田式呼吸のやり方についてまとめてみました。
●丹田式呼吸のやり方
「丹田(たんでん)」とは、おへそから指3本分くらい下、体の中心にあるとされる場所です。
1.姿勢を整える
椅子に座っても立ってもOK。背筋は軽く伸ばし、肩の力を抜きます。
手はお腹のあたりに添えると意識しやすいです。
2.目を閉じて丹田を意識
おへその少し下に意識を向けます。手を当ててもOKです。
ここが呼吸の中心だとイメージしてください。
3.ゆっくり息を吐く
まず、口から細く長く吐きます。
「ふぅ~~~」っと息をできるだけ長く、ゆっくり吐いてください。
このとき、丹田がへこんでいくのを感じましょう。
4.自然に息を吸う
吐き切ったら、鼻から自然に息を吸います。
意識的に吸いすぎず、体に空気が戻ってくるのを感じましょう。
丹田がふくらむようにイメージ。
5.これを繰り返す(5~10回程度)
「吐く:吸う=2:1」のリズムが理想です。
例:吐くのに6秒かけたら、吸うのは3秒くらい。
<ポイント>
• 吐くことを重視する(吸うのは自然に)
• 丹田(おへそ下)に意識を集中
• リラックスした状態で行う
• 毎日数分でも続けると効果的
基本のやり方を押さえていれば、歩きながらや、寝る前に瞑想もかねて、短く集中して、など、色々な場面に応用もできるそうです。ぜひ日常生活の中で活用していただければと思います。